ソーシャルビジネスを行う企業が採用面接で聞く質問を集めました!

「32.0%」――これは、新規大卒就職者の3年以内の離職率を指し示す数値です。

3年以内に3割の新卒者が会社を離れる要因には様々なものが存在します。
会社や労働環境への不満、職場の人間関係。つまり、そこにはミスマッチが存在しているということです。

今この記事を読んでいるそこのあなたも同じ悩みを抱えているのではないでしょうか。企業の採用担当者様でしょうか。それとも経営者様でしょうか。

そんなあなたにとって大きなヒントとなるよう願いを込めて、本記事を企画しました。この記事に際してsocial port編集部から、「ソーシャルビジネスを行う企業5社」に「採用面接で聞く質問5選」という内容で、各企業様へのアンケート調査を実施いたしましたので、その内容を公開していきたいと思います。

今回のアンケートはNPO法人ETIC.様や株式会社ボーダレス・ジャパン様からご回答いただきました。他3社様は匿名希望でしたので、匿名とさせていただきます。

企画概要

今回は株式会社やNPOなど様々な法人格でソーシャルビジネスを営む企業様を対象に、「3年以内の離職率」「面接で聞く質問事項」などの質問をさせていただきました。

この企画が生まれた背景としては、social port編集元の株式会社RASHISA代表である私、岡本自身が、他社様の動向を知りたかったからです。

RASHISAでは、2020年4月に現在運営しているRASHISAワークスをスタートさせました。

私自身、採用では大きく悩んできました。だからこそ、他の会社様の事例を知りたい!そして、その内容が1人でも、1社でも多くの方に伝わり、良い点が広まれば、より採用がうまくいく企業が増えるのでないかと思っています。

また、今回は「新卒採用」「中途採用」を問わず、アンケート調査を行いました。

調査対象の企業様には「面接で必ず聞く質問5選」をお聞きしました。その集計結果を元に回答内容をsocial port編集部でカテゴライズし、5選に振り分けました。

では、企業様にご協力いただいたアンケート結果を見ていきましょう。

アンケート結果

転職理由・現在の仕事

「志望理由を教えてください。」

「なぜ今回転職しようと思ったのですか。」

「就職活動で譲れない3つの軸は何ですか。」

「今やっている仕事について詳しく教えてください。」

転職をしようと思った理由や現在のお仕事に関する質問などが挙げられました。ソーシャルビジネスに限らず、現状を理解することは確かに大事ですもんね。

過去の経験

「手ごたえを得た過去の仕事はどんなものですか。」

「人生で最も情熱を注いだエピソードを教えて下さい。」

「今までで一番大変だった仕事は何ですか。どう乗り越えましたか。」

「あなたが他者と協働した成功体験と、失敗体験を聞かせてください。」

「あなたの価値観が今までで一番大きく変わったエピソードを教えて下さい。」

過去の壁をどうやって乗り越えてきたか。

ターニングポイントはあったのか。

過去の「行動」や「事実」を知ることで、その人の価値観を知れると私は考えています。特に社会課題に関心を持つきっかけなども知れるのは面白いですね。

自分自身に関して

「ストレスを感じることはどんなことですか?」

「ストレスを感じたらどのように解消しますか?」

「社会人になって実現したい事はありますか?」

「あなたの個人的なミッションはありますか?」

「ご自身が認識している長所・短所、周りから言われる長所・短所を教えてください。」

「メタ認知力」ビジネスを行う上で非常に重要な能力だと思います。

つまり、自分のことを客観的にみたり、自分をしっかりとコントロールする力。

上手くいくことばかりではない、ビジネスで如何に自分を把握し、常にベストなパフォーマンスを発揮できるかが鍵ですもんね。

ソーシャルビジネスをやるからこそ

「なぜ社会課題を解決したいのですか。」

「関心のある社会問題には何がありますか。」

「その社会課題を解決するためになぜビジネスなのですか。」

「あなたが社会性のある事業をグロースさせる時、どういう方法を取りますか。」

「自分の弟/妹にご自身が解決したい社会課題を説明するとしたらどのように説明しますか。」

このような質問はソーシャルビジネスをやるからこその質問内容ですね。

何に関心があり、実際に働いてみたらどういった行動を起こすか。

それらが知れるのは確かにいいですね。

離職率を下げるためには

いかがでしたでしょうか。

今回ご協力いただいた企業様の回答をみる限り、「なぜソーシャルビジネスなのか」を深く問い、自分自身のメタ認知能力を確認している企業様が多いように感じました。

実際に今回、ご協力をいただいた企業様の3年以内の平均離職率は10%未満でした。

一般的な32%と比較しても大きく差がありますよね。

この理由のひとつは、面接時にミスマッチを防ぐことができていることではないでしょうか。

今回、ご協力くださった5社の企業様、本当にありがとうございます!

是非、今後ともよろしくお願いいたします!

株式会社RASHISAについて

株式会社RASHISAは、2017年に福岡で創業されたベンチャー企業です。

2019年末まで新卒採用の領域で事業を行った後、2020年から本格的に「虐待問題」に向き合い始めました。

2020年4月に虐待サバイバーと共に作るBPOサービスであるRASHISAワークスをスタート。2021年3月までの1年間で59社の企業様とお取引をさせていただきました。

現在は約170名の在宅ワーカーの方が在籍しています。

サービスの特徴は「虐待サバイバーが挫折しない仕組み作り」です。これまで正社員やアルバイトなどで継続できなかった虐待サバイバーに対して、「継続経験」を届けています。

これができるのはRASHISAが虐待サバイバーが継続できない原因を発見、分析、そして継続できる仕組み作りに反映させている点です。

例えば「メンタルが不安定で週5日間出社することができない」という課題に対しては、「定期面談・カルテ・週報により体調の把握、適切な業務の依頼」をすることで、「自分のペースで働くことの実現」をしています。

このようなノウハウと170名近くの在宅ワーカーの方々、そして広告費0円で新規事業を立ち上げしてきた実績から、2021年4月に企業様の新規事業伴走支援サービスWith RASHISAをスタートすることができました。販売開始から1週間で2社の企業様と成約が決まりました。メインの事業があり、2本目の事業の柱を作りたいと思っている企業様、RASHISAと一緒に仕事をすることに関心がある企業様。ぜひ、こちらからご連絡をいただけますと幸いです。

サービスを利用したい虐待サバイバー募集中

この記事を書いた人

岡本翔

◉名前
岡本 翔

◉所属
株式会社RASHISA

◉出身
広島県

◉経歴
大学中退

◉趣味・特技
猫ちゃんと遊ぶこと
ボードゲーム
バスケットボール
サウナ

◉自己紹介文
2017年1月に福岡で株式会社RASHISAを創業しました。その後、身一つで上京、様々な失敗をしました。結果的に3年ほど就活領域で事業を行った後、虐待問題×ビジネスをテーマに事業を変え、今に至ります。人生かけてこのテーマに向き合っていくため、今とっても幸せに仕事をすることができています。皆様、いつもありがとうございます!