自分らしく働くために必要な6つのポイントとは?満足した生活を送る考え方について解説!

自分らしく働くことは、満足した生活を送る上では欠かせません。しかし、2020年のOECD(Organisation for Economic Co-operation and Development)の調査結果(注1) では、日本の幸福度(Well-Being)は、国際ランキングで62位であることが明らかにされています。

こうした背景から、自分らしく働くことが幸福度につながると考えられます。そこで本記事では、自分らしく働くための考え方について解説します。

心身の健康と社会満足度・生きがいは関係性が高い心身の健康と社会生活満足度・生きがいの関係性が高いことを熊谷他の研究結果(注2)では明らかにされています。

この研究では、心理的な健康度と身体的な健康度、社会満足度と生きがいの関係についてライフステージと性別毎に調査を実施しています。

心身の健康と社会満足度・生きがいの関係性(熊谷他、2008)
若者社会生活満足度≒精神健康度生きがい≒精神健康度社会生活満足度≒精神健康度
中年者生きがい≒精神健康度社会生活満足度≒精神健康度生きがい≒精神健康度社会生活満足度≒精神健康度
高齢者生きがい≒身体健康度身体健康度≒精神健康度

この結果を見てみると、どの年代においても、心理的な健康度は生涯を通してとても大切なことがわかるでしょう。

そこで下記では、ヨガや禅をベースとした心理学的な理論「Acceptance and Commitment Therapy」(注3)をベースに自分らしく働くことについて解説します。

ACT(Accepance and Commitment Therapy)とは?

ACT(Acceptance and Commitment Therapy)とは、日本でも流行になりつつあるマインドフルネスの根底にある理論です。もともとは認知行動療法から発展した理論です。このACTの目的は大きく2つあります。

1つは、心理的な健康の課題を科学的な方法で解決することで、2つ目は心理的な健康課題の検証をすることです。

近年では、スポーツやビジネスを中心にパフォーマンス向上のためにも応用されるようになりました。

満足した生活を送る上で大切な6つの考え方

ここでは、満足した生活を送るうえで大切な6つの考え方として、ACTの理論に基づいた6つの考え方について紹介します。

自分自身を受け入れる

自分自身を受け入れることは、満足した生活を送るうえでとても大切です。人は、自分ができないことなどに目が向きがちです。しかし、できないからこそ自分がとるべきアクションは何か、どうしたらよいのかを考えることで実際の行動に移しやすくなります。

自分ができないからこそとるべきアクションを明確にして実際にやってみることで、できないことができるようになったり、できないことをうまくやりくりしながら満足した生活をおくることにもつながります。

自らを俯瞰する

満足した生活を送るうえで、自分自身を俯瞰することはとても大切です。前に進むことは日常的に行っていると思いますが、一度経験を振り返って整理することでよ質の高い行動ができるようになるでしょう。

毎日、1週間、1か月といった一定の期間で振り返りの時間を設けることで、自分がうまくできたこと、うまくできなかったことを明確にすることができるため、自分自身を受け入れることにもつながります。

今この時この瞬間に目を向ける

満足した生活を送るうえでは、今この時、この瞬間に目を向けて集中することはとても効果的です。なぜならば、未来のことを考えてばかりいると、できるかどうか不安になることも多くなるからです。

一方で、過去のことばかりに目を向けていると、自分が失敗をしたことやうまくいかなかったことを考えがちになってしまいます。

今この時この瞬間向き合っていることに集中することで、充実した時間を過ごせるため、結果的に満足した生活を送りやすくなります。

自分自身を知る

自分自身を知ることは、満足した生活を送るうえでは欠かせません。なぜならば、自分が何をしたいのか、何をしているときが楽しいのか、自分にとってポジティブなことは何かなどがわからなければ、何をすればよいか明確にならないからです。

自分が生涯を通してやりたいことから、やっていて楽しいことなどを逆算して考えることで、自分にぴったりの働き方や仕事などに出会える可能性は高くなります。

価値観を明確にする

自分自身が大切にしている価値観を明確にすると、自分らしい働き方や満足した生活につながりやすくなります。価値観を明確にしておくことで、自分がやりたいことややるべきことなどが見えやすくなります。

価値観とは、モチベーションのさらに根底にあるもので、自分自身の経験の中に隠れていることが多く、自分の今までの人生を振り返ることで、見えてくる場合が多いです。

価値観は人それぞれで答えがあるものではありません。だからこそ、その人らしさがあらわれてくることも多く、強みにもなりやすいでしょう。

思い立ったらアクションを起こす

思い立ったことは、実際にアクションを起こしてみましょう。どれだけ頭で考えていたとしても、アクションを起こしてみなければ何も結果を得られません。

アクションを起こした結果どうだったのか、自分自身を受け入れた上で、ネクストアクションを立て実行するサイクルを繰り返すことで、自分自身を磨くことにもつながります。

自分を受け入れて心の健康を保ち満足した生活をおくろう

自分らしく働くためには、心理的な健康はとても大切です。心理的な健康を保ちつつ仕事をしたり生活をするためには、6つのポイントが挙げられます。

人はできなかったことやできないことに目が向きがちですが、できない自分を受け入れた上でどうすればよいのか考えることで、仕事や生活の質は高まります。

自分自身を俯瞰する機会を設けると、自分自身の経験を整理できるので満足した生活を送ったり、高いパフォーマンスで仕事をすることにつながりやすいです。

ただし、過去のことばかりに目が向いていたり、未来のことばかりに気を取られると、不安を感じやすかったり、ネガティブな気持ちになりやすかったりするので、今この時この瞬間に集中することはとても大切です。

また、自分自身を知って、価値観を明確にしておくと、自分自身の軸が出来上がるので、どんなことをしたいのか、やるべきなのかがはっきりとみえやすくなります。

最後に、考えたことはアクションしてみることを心がけると、結果が得られて、次どのようにすればよいかなどが明確になり自分自身を磨くことにもつながります。

本記事を参考にして、自分らしく働くことについて振り返る機会を設けて、満足した生活を送ってみてはいかがでしょうか?

参考文献

1)John F. Helliwell, Richard Layard, Jeffrey D. Sachs, and Jan-Emmanuel De Neve Associate Editors: Lara B. Aknin, Haifang Huang, and Shun Wang(2020). World Hapiness Report. 

2)熊谷幸恵,森岡郁晴,吉益光一,冨田容枝,宮井信行,宮下和久(2008).主観的な精神健康度と身体健康度,社会生活満足度および生きがい度との関連性―性およびライフステージによる検討― 日衛誌,63:636-641.

3)Kristoffer Henriksen, Jakob Hansen and Carsten Hvid Larsen(2020). Mindfulness and Acceptance in Sport Routledge.

この記事を書いた人

後藤晃一

◉名前
後藤晃一

◉所属
CoGno 代表
株式会社RASHISA
NPO法人スポーツコーチング・イニシアチブ
NPO法人Compassion

◉出身
岐阜県

◉経歴
東海大学体育学部競技スポーツ学科
東海大学体育学研究科体育学専攻
大学生弓道部メンタルトレーニングコーチ
中学生野球チームメンタルトレーニングコーチ
Association for Applied Sport Psychology
日本スポーツ心理学会

◉趣味・特技
ボディメイキング(フィジーク)
スポーツ全般(サッカー・テニスetc...)
アウトドアスポーツ(スキー・ラフティングetc...)

◉自己紹介文
「人の可能性が高まる社会へ」という想いで「競争を競創へ」というコンセプトのもと、スポーツ&パフォーマンス心理学の知見を活かした活動をしています。
研究テーマとしては「マインドセット」で人が可能性を高められる考え方をいかに育むのかを科学的な方法で開発中。